オーロラのカーテンをめくる

きままにひとりごと

健康で文化的な連休 後編

すっかり時間が経ってしまい今さら!?という感じですが、当人比で盛りだくさんだったGWの日々のことを振り返る日記、後編の記録です。


5月3日(水)
富山県砺波市のチューリップフェアに行った。前日に職場の方に無料招待券をいただいたのだ。なんとなく誘ってみた同じ会社の男の子(歳は私が上だが彼の方が入社が早いので先輩である)が快く同行してくれ、車まで出してくれるということで、ついでにランチやカフェも行こうとトントン拍子で1日の予定が埋まった。
富山県は全国一のチューリップ球根の産地で、県内の4割以上の球根栽培農家が砺波市にあるという。市内の至る所にチューリップを模した看板やらがあって可愛らしかった。





可憐なチューリップたち!なんだか、お上品で眺めているだけで優しい気持ちになる。
とっても良い天気で最高の行楽日和。しかし暑くてチューリップたちに元気がないくらい…(笑)

ぐるーっと敷地内を回って、チューリップをはじめとする花々を愛でた。かなり来客者が多くて、名物コーナーは断念せざるを得なかった。最後に併設されているチューリップ博物館でフォトジェニックな空間を撮影。
このあと古書店兼カフェのお店へ行き、会社の男の子と二時間ほどガチ読書の会。二人で「いい時間だった…」と満足し合って解散した。

5月4日(木)
近所のドトールで勉強でもしようと向かったはいいものの、案の定勉強せずにずっと本を読んでいた。前日に古書店で購入した恩田陸の「球形の季節」。初期の頃の作品だけど、爽やかかつじめっと陰鬱な空気感が共存するところや、的確な言語化能力にはっとさせられるばかり。たまにあるぶん投げるようなラストのまさにそれだったが、個人的にはかなり好みの作品だった。やはり恩田陸の書く高校生はいいぞ…となった。

5月5日(金)
新幹線に乗るために朝から駅までダッシュ。なぜ余裕を持って出られないのだろうか。ギリギリで飛び乗り、大宮からの乗り換えて山形へ向かう。恩田陸ブームが継続中で、旅のお供にエッセイ「隅の風景」を携えてきた。狙いどおり旅欲がむくむく膨らむエッセイでした。やはり恩田陸の価値観が好きだ。
山形駅で無事に友人と合流。高校時代からの親友でお互い地元を離れているため行き来したり、帰省時に会ったりの仲。きちんとした旅行は三回目くらいかな?
まずは蕎麦屋でお昼をいただき、山形県美術館へ行った。絵本「こぐまちゃんとしろくまちゃん」の作者わかやまけん展が開催されていた。かわいくて懐かしくて癒された。

山形駅から旅のメイン目的地である銀山温泉に向かう。一時間以上かかったけどまったく苦じゃないくらいのんびりしたひと時。
そして到着!まさに秘境!!




こじんまりとした集落というかんじ。
千と千尋の神隠しの世界感、という噂を聞きつけてやってきた場所なのでした。初めての地に降り立つこの感覚は本当に特別!
4組限定のお宿に泊まりました。宿のなかにある温泉にゆっくりつかり、山菜がふんだんに使われた食事をいただく。なんて贅沢なのでしょうね…。いつもはシャワーで済ませて適当自炊飯を食べて生きているので、まさにチートデイでした。



夜、少し雨が降るなかをお散歩。
きれいだなあ。この景色を見たかったんだよなあ。まさか本当に来るなんて…。幻想の中にいるような非現実感。ふわふわした高揚感が消えずにひたすらぼーっと眺めていた。映画のなかのワンシーンに混ざりこんだみたいな不思議な時間だった。
宿に戻り、友達と修学旅行の夜みたいにぽつぽつ語り合って早めに就寝。

5月6日(土)
朝風呂したり散歩したりして午前中まで銀山温泉ですごし、次の地仙台へ向かう。これまた長い移動時間だった。電車でいく道は長いこと緑に囲まれていて気分は不思議とすっきり。
仙台到着後は松島海岸へ。夕方頃着いたけどまだお店が空いており、牡蠣やコロッケなどを胃袋に収めることができました。




曇り空だけど圧巻の眺め!さすが日本三景
この長〜い橋がまたミステリアスな気分にさせてくれるのよね。赤が象徴的。
あたりが暗くなるまで松島で過ごし、かわいいおばあちゃんが看板娘のお店で牡蠣丼を食べて仙台へ戻る。石ノ森章太郎の出身地ということで、電車があやかっていた。

この日は安いホテルで部屋が激せまだったけど、友達も私もつつがなく眠れたのでよかった。どこでも寝れるというのもまた才能なのだ。

5月7日(日)
連休最終日。と同時に東北の旅も最終日。
朝はゆっくりしすぎて11時ごろのブランチとなった。フルーツ屋さんでフルーツセットをいただいた。みずみずしくて美味しかった〜。

雨だったので歩くのが億劫になりタクシーに乗って伊達政宗の霊廟へ行った。煌びやかな様相で色男感が醸し出されていた。


雨がしとしとと静かに降り、青葉区を濡らしている。緑が喜んでいるようで、土地の名前にぴったりの景色だった。

そして念願の牛タン!!うまーい!

からのずんだシェイク!おいしいー!

仙台駅でお土産を買って友達と解散。それぞれの帰る場所を目指して反対方向の新幹線に乗る。

こちらはGW前半に行ったミュシャ展で購入した栞。きれい。

用事がないと一歩も外に出ない日ばかりの自分にしては、かなーり濃くて盛りだくさんな連休だった。
九州、北陸、東北を転々としたので日本半周くらいはしてるんではないか?
個人的には初の東北だったのでものすごく楽しかった。食べものおいしいし、人が優しくて…。ぜひまた行きたい。

家でだらけるのも好き。でも旅に出るのも好き。その矛盾しそうな種類の「好き」をうまく混ぜ合わせて「好きな時間」をこれからも過ごしていこうと思う。
ありがとうGW!また来年会おう!