オーロラのカーテンをめくる

きままにひとりごと

高嶺の花は美しく逞しい幻 〜白馬高山植物園へ行った日記

すっかり秋が深まりつつある時期になってしまいましたが、夏の備忘録をここに記します。
7月某日、同じ職場のひとと長野県の白馬五竜高山植物園へ行って来ました。初めての白馬、ダイナミックかつ爽やかな自然に囲まれてとても良いところでした!

こちらの標高は1515m、エイブル白馬五竜アルプス平に広がる、日本でも有数の高山植物が見られる場所です。
高山植物のシーズンは夏から秋ですが、種類によっては本当に短期間でしか見れない植物も多く、鑑賞するチャンスが限られています。
高山植物」というピンポイントな植物園に行ってみたいなあと思い始めて数年。初夏が近づいてくるとそわそわしながら機会を伺っていたのですが、なかなか行ける距離感ではないのでハードルが高かった…。
しかしながら、ありがたいことに同行者が見つかり、今年無事に向かうことが出来ました。わーい!

天気にも恵まれていた当日。
車で麓までやって来ました。からのゴンドラ「テレキャビン」に乗りこみます。ゴンドラに揺られること約8分で山頂エリアに到着。ぐんぐん地上が遠ざかっていく感覚が面白かった。しかし途中で止まったらパニックになりそうだな…。

終点!
駅(?)から降りてすぐにアルプス平広場が広がっていて、「おお〜」と声が出た。
ここが植物園の入り口なのですが、なんかもう、すでに世界観に入ってる状態である…。大きな楽器を演奏している方がおり、その音色が本当にジブリのようでテンションがあがった。ハウルのあの野原みたいな。

私と同行者はまず、アルプス展望リフトに乗って植物園の上を目指しました。こちらですとーんと頂上まで行き、ゆっくり歩いて降りてきながら鑑賞するという算段です。

夢か?というくらいのんびりしたそよ風に当たりながらのリフト移動。天気は良いけど風が涼しい。わ〜と歓声をあげながら辺りを眺めていると、アルプス平自然遊歩道に到着。さあ、こちらから散策を開始します。
この遊歩道は五竜岳への登山道の一部でもあるそう。順路を外れた方面に、打って変わって何やら険しい道のりが続いていたので、そのルートが登山道らしかった。

順路はthe・ハイキングコースという感じで、初心者にとってはいい運動になる。

さあっと目の前に広がる壮大な景色。一気に開けた気分になる!
もちろん植物園なので、道中にも植物がぽつりぽつりと顔を出すように咲いていた。遠い山の景色の壮大さと、足元のささやかな花の対比がそれぞれの良さを際立たせている。

しばらく歩くと「地蔵の頭」に到着。ハイキング中のみなさんはここでひと休みされていた。老若男女問わず様々な年代のみなさんが景色を眺めている様子は一体感があってとても良かった。
なぜなら北アルプスをぐるりと一望できるのだ。この雄大さが醸す感動を共有できる喜び。
となりの山の荒々しいほどの山肌がすごい。迫ってくるみたいな力強さ。正直、私はほぼ乗り物に乗ってここまで来たので苦労して手に入れた眺めではないが、それでも感慨深い気持ちにさえなる。

その後、また順路を歩いていくと、「地蔵の沼」が現れる。なぜか肝心の沼の写真は撮れていないけど、道のりはこのような感じでした。

ゆっくり空気感を味わいながら楽しむと同時に、吸い込まれるようにどんどん奥へ奥へと進んでしまう。



ふと横を見ると、あたり一面にニッコウキスゲが広がっていた。ぱーっと明るい気持ちになる色です。
こちらは野生のユリの仲間で、群生している姿は見ごたえがある。けれど、ニッコウキスゲは一日花と呼ばれ、なんと花は一日でしぼんでしまうらしい。こんなに見事に、色鮮やかなオレンジ色に美しく咲いているのにたった一日で!?儚すぎるのだが…。
この儚さが高山植物…と括らずとも、植物の魅力なのだろうが、惜しさを感じる。貴重な開花を目撃できたことが心から嬉しい。


道なりにゆるやかに降っていくと、白馬連峰高山植物生態園エリアに出る。こちらは標高や環境に応じた植物群落を再現し、自生地らしい姿で観察が出来るエリアとのこと。ややゴツゴツとした岩肌があり登山している気分になれる。
こちらでは高山植物の女王・コマクサやチングルマが見られた。

コマクサはピンク色も相まって可愛らしいけれど、寒く厳しい環境下で花が咲くまでにとても時間がかかるらしい。ゴツゴツした岩の上を楚々と、かつ鮮やかに染める姿に胸が締め付けられるようにきゅんとする。

こちらはタカネナデシコ

ナデシコはいろんなところで分布しているけれど、この種が最も高山帯で咲き、また、濃い色をしているらしい。存在感あります。

ちょうど蝶がとまっていたクガイソウ

青紫の色味がきれい。しかし不思議で面白いかたちをしているなあ。漢字では「九階草」と書くらしく、名の通り九段ではないけれど、草がたくさんの段つけている。

辺りにぱあっと広がる群生、チングルマの種。こちらはなんとバラ科なのである。

漢字で書くと「稚児車」。雪のような綿毛がふわふわと風になびく姿は愛らしいが、そのたたずまいと一面に広がる様子は圧巻。

ササユリ。なんとも上品です。

野生のユリだけれど、この楚々として、瑞々しく、優しくて淡い姿はぱっと視線を捉えて離さない。誰だって見惚れること間違いなし。うん、ユリはいいぞ。

ヒマラヤの青いケシ。


7月頃がピークで植物園の目玉でもある青いケシ。ちょうど見頃に立ち会えてよかった。
やはり透き通るような青色が美しい…!暑さに弱く一定の標高以上の高地にしか自生しないため、「幻の花」と呼ばれているそうな。そして花言葉は「底知れぬ魅力をたたえます」。なるほど、すごくぴったりです。
美しいが危険、というのは胸にくるものがあります。
そう、ケシといえば、金カムの鶴見中尉がしょってるイメージですね。あへん…。


これにて植物園のゴールに到着。お疲れ様でした。ほどよいハイキングコースで色んな年代の方がおられました。日頃運動不足な私にはちょうど良いキツさでした。
写真であげた以外にも他にたくさんの高山植物を見られました。名前がわからなかったり、シーズン過ぎてしまった植物もいたけれど…。すごく満足!

その後、親海湿原や姫川源流まで足を伸ばして白馬の自然を堪能しました。湿地に浮かぶ力強くも淡い緑が眩しい。こちらの景色も非常に素晴らしかった。

白馬山、なかなか足を運べる距離ではないのと、時期的な問題もあるのでタイミングが合って行くことができて良かった。
高山植物に興味ある」と発言して、それに乗っかって誘ってくれた同行者に心からの感謝である。おかげでいい経験になりました。

「高山」植物園として成り立っている場所はあまりない。なので、あとは自分で実際に登山して、ガチの野生の植物たちに出会うしかない…のですが、このときめきのためにも来年は登山に挑戦していこうと思う。運動音痴なのだが…。
しかし興味の幅、チャレンジの幅が広がる感覚にわくわくする!声に出して実践していくこと大事だなあ。
と、思わせてくれる高山植物たちでした。

高山植物、知れば知るほど愛おしく厳かな感情が芽生えます。ぜひ出会ってみてください。

最近食べたチョコレートの記録

甘いものが好きだ。
毎日なにかしら甘いものを食べている。我慢しない。
そんな中、ここ数ヶ月の私はチョコレートが食べたくなるターンに突入していた。
「チョコが食べたい!」
そう気づいたら猛烈にチョコ欲が溢れて止まらなくなり、ボーナスも入ったしな…ということも背中を押して、少しお高めのチョコレートたちを購入しました。そして食べました。

エスコヤマのここ数年の作品をお取り寄せしました。
夏なのに。夏なのに…。チョコレートシーズンではないのに!


the story of chocolate mania
一箱目はこちら。
ボンボンショコラのシアワセな詰め合わせです。お酒は入っておらず、子どもからおじいちゃんおばあちゃん、いろんな世代の方が楽しめるセレクション。

・ピスタチオ
パナマゲイシャ219℃9m9s
 ※コーヒー豆を219℃9分9秒焙煎したの意
・クスコ60%
・桜の葉&フランボワーズ
玉露
・黒烏龍+カシス

どのショコラも宝石のようでうっとり。同じショコラというくくりでも、それぞれが全然別物の味わい。でもすべてコクがあり香りも良い…!
私は特に桜の葉&フランボワーズが好みだった。まさに和洋折衷、という複雑な味わいで華やか。組み合わせの妙だ。


official tea fukaborism
ガンガン食べます、二箱目。
お茶の深掘りストさんたちの紹介から生まれた「お茶だけ」でボンボンショコラ。茶葉の一生をショコラとともに味わえるという贅沢な作品です。

鳳凰単叢老欉貢香 中国系烏龍茶
大雪山生茶 プーアル生茶
・紅玉 台湾紅茶
オータムナルブロッサム ネパールジュンチャバリ茶園秋摘み
・茉莉野生茶白芽茶 着香白茶
・蜜香梨茶 台湾系烏龍茶

見事に漢字ばかりで、正直無知なのでなんと読むのかわからない(笑)
勘づいてはいたが、お茶の世界って本当に広くて深い沼なんだろうな…と分かった。解説を読むのが楽しくて勉強になった。どれもお洒落で面白い味わいばかりだったなあ。創作の果ての芸術作品だよ、もう。
特に好みだったのは、茉莉野生白芽茶–−–いわゆるジャスミン茶のお味のショコラ!あのジャスミンのふわっと清潔でいてエスニックな華やかな香りと、酸味と渋味のバランスにしばらく幸せな余韻が続いた。


the best
Susumu Koyama premium creationsより

三箱め。
baton魂のバトン〜つなぐ想い〜
2022年6月、フランスで最も権威あるショコラ愛好会C.C.C.に出品されたという4粒。

・焼き大和橘
・古樹茶花
・ウレインチニーチャコーヒー
・香茸麹

面白い組み合わせばっかりだった!
特に4粒めの香茸麹。きのこ!?チョコレートには合わんやろ…となりつつ、いざ口に含んでみたら芳醇な香りとコクでとても不思議な味わいだった。よく思いつくし、試してみようと思うなあ。そして美味しい絶妙なラインに乗っけてくるなあと感動した。
こだわりと創造の力が贅沢に折り重なったショコラたちでした。

四箱め。
welcome to the new pop world
エスコヤマさんが当初からモノづくりの根幹として大切にしていたテーマ。
そこにフルーツ!
原点にして頂点、といった斬新さと、信頼の果てのクオリティ。創り出してくださりありがとうございます。

・シャインマスカット&ダージリンセカンドフィッシュ2021 タルザム茶園
・マンゴー&蜜香黄金芽
・苺&芳香小野菊
・紅玉りんご&ジャーマンカモミール

どのショコラも艶やかなフルーツのジューシーさ、同時に上品さ、繊細さが溢れていた。素敵な味わいだなあ。チョコレートの甘味、苦味、そしてフルーツの酸味に胸がきゅんとなりました。見た目も洗練されてて愛おしい、素敵。
私が特に好みだと感じたのは、紅玉りんごとカモミール。お味はもちろん、香りも素晴らしくて口の中からふんわり癒されました。


エスコヤマさんはチョコレート以外も美味しいお菓子がたくさんありますよね!私が富豪だったら毎月たくさんお取り寄せするのになあ。いつか本店へ行ってみたいお店のひとつです。



さて、ここからはみんな大好きロイズのチョコレートたちです。安心、安定の美味しさ。

ロイズのチョコポテチ

これ、昔から好きなんですよね…。甘じょっぱさがクセになって定期的に食べたくなってしまう魔性のポテチ。
抑制が効かなくなるから危険である。


ロイズのプラリネショコラ

キャラメルピスタージュとキャラメルサレ。甘くてジュワッとして美味しい〜。ガナッシュ×キャラメルは間違いない。


ロイズ石垣島の塩チョコレート

学生時代に沖縄へ旅行へ行った時に初めて食べたこちら。ロイズのホームページ見てたら久しぶりに食べたくなって購入した。
しょっぱい!けどチョコレートの甘味があって独特な美味しさが気に入ってる。夏に食べたくなるタブレット。塩分補給ということでカロリーカウントなしでOKです。


こう並べるといっぱい食べてるなあ。正直チョコ以外にも食べてるので、末恐ろしい心地になる。でも甘いもののない日々なんて考えられない。だから運動して調整がんばります。

今後も食べたものの記録を残していきたい。
なぜなら、記録するとなるともっと考えながら、味わいながら食べものと向き合える気がするので…(笑)

ではまた。

南関東は動かない 〜週末は新幹線に乗って〜

6月のこと。
出張、旅行の予定があり二週間連続で関東方面に行ってきた。新幹線に乗ってビュン。今回は地方人が都会に触れてきた記録です。


◯一週目

出張で千葉方面に行った。
この日は金曜日。せっかくなので土日もこちらで遊んで帰ろうと、大まかに予定を立てる。もちろん肝心なのは仕事の方である。私は今までほとんど出張というものを経験してこなかったので、面倒というよりも新鮮なお気持ちで臨めました。
ぶじに仕事を終え、同じ会社の人たちと懇親会という名の飲み会をしてから解散。とっていた船橋のホテルに宿泊した。疲労がたまっておりダラダラする間もなく一瞬で寝落ちていた。

翌日、千葉に住んでいる高校時代からの友人に会いに行った。この日はそのまま友人宅に泊めてもらう。しかし、友人は仕事があったのでほぼ別行動。ランチを一緒にしてから、私は以前から気になっていたお目当ての場所へ一人旅立ったのでした。



千葉県佐倉市にあるDIC川村記念美術館にやって来ました!
この時期に開催されていた「芸術家たちの南仏」展を中心に鑑賞。ピカソシャガールセザンヌ…芸術に詳しくない私でも知っている作家たちの作品がずらりと並んでおり、豪華なラインナップに圧倒されました。
南仏といえば、地中海の温かい気候や豊かな自然というイメージで、まさしく展示されていた絵画もそんなカラフルな印象が見受けられた。と同時に、戦時中に収容されたり、亡命のために逃れてきたり…といった方々が創作していたと知り、切実な力強さというものを感じた。ぐいぐいと内側に迫ってくるようなメッセージを受け取った。じっくりと鑑賞できて良かった。
常設展も好きな雰囲気だった。モネやレンブラントの絵を見て、日本にも期間限定でもなく観られるんだ!え、やっぱり絵がものすごくうまい!という幼稚な感想しか浮かばないのですが…。とにかく、質感や光の入り方が好きだなと思った。



庭園も広くて緑の自然豊かお散歩にぴったりだった。
ちょうど紫陽花が満開で華やかかつ爽やか。木陰の感じやモネっぽい池もあってどこを切り取っても気持ちのいい景色。芝生でピクニックしているご家族がいて気持ち良さそうだった!いい週末だ〜。

このあとは、東京方面へ戻って以前お世話になった職場の先輩とごはんを食べに行った。
当初予約していただいてたお店が入ってるビルが停電になり、まさかの臨時休業に…。気になっていたお店だったので残念に思ったけど、こんな偶然ある!?とうけた。
結局、候補にあがっていた別のお店に運よく入れたのでそちらでごはん。地方じゃなかなか食べられない小籠包がおいしい台湾系のお店。おいしくて満たされた〜。結果オーライかな?
夜は友人宅でお泊まり。そしてすぐ次の日においとま。学生時代のノリが蘇って心が若返りました。仕事だったのに快く泊めてくれてありがとうの気持ち…。

翌日は、東京在住の兄を呼び出し、ちゃっかりランチにおしゃれカレーを、デザートにチーズケーキをご馳走してもらった。年に一、二回会うくらいの仲だけどこのくらいの距離感が優しさのあり方にちょうどいい兄妹である。

「チ。-地球の運動について-」をブックカフェで熟読し、その後、新幹線に乗ってぶじに北陸へ戻りました。しかし暑かった…。
チ。めちゃくちゃ面白かった。アニメも楽しみ。



◯二週目

・初日
二泊三間で学生時代の女友達3人で旅行!
みんな別々の土地に住んでいるので、現地集合現地解散である。
午前中のうちに東京駅で合流し、お昼を軽く食べて東京国立近代美術館へ。「ガウディとサグラダファミリア」展を鑑賞してきました。
面白かった…!サグラダファミリア、私の中では存在や規模が壮大すぎて、夢物語みたいな位置にあるのだけど、歴史や経緯を知り、細部のこだわりや内装を知り、ガウディの最期を知り、そしてついに完成も見え始めている…と知り、きちんと現実に存在するもの、行こうと思えば自分の目で見ることが可能であること、をガツンと突きつけられた展示だった。俄然、興味がわいた。
友人らといつか本物を見に行こう!とフラグを立てて、常設展も鑑賞し、涼しいオアシスである美術館を後にした。

その後は横浜の中華街へ向かった。
久しぶりの中華街でテンション上がる!お腹が空きすぎていたので、食べ歩きではなくとりあえずお店に入って色々と注文。暑かったのでお水がおいしいー。
ある程度お腹が満たされたら、ここからが本番とばかりに食べ歩きに繰り出す。




カラフルな焼き焼売、肉汁たっぷりでおいしかった!食べ方が下手すぎて肉汁を友人に浴びせてしまい、大変申し訳なかった。笑って許してくれてありがとう…。
北京ダックもぷりぷりで美味しかった。
タピオカミルクティー、三年ぶりくらいに飲んだ気がする。そうそう、この食感だったと懐かしみながら飲んだのでした。

横浜の夕焼け。
透き通るみたいな色味が美しくて、グラデーションが夜の色に変わるまで、ぽつぽつ語り合いながらうっとりと眺めていた。
いやはや、こんなところでデートしたいなあと素直に思いました…(笑)


・中日
やや早起きして鎌倉の有名なごはん屋さん「ヨリドコロ」へ。30分くらい並んで入れました。すごい人気だなあ。

頑張って泡立てた白身
友人が店員さんに泡立ててもらっていたけど、秒でもくもく雲のような仕上がりになっており感動した。
安心する味でとても美味しかった。店内の雰囲気も、おしゃれでハイセンスなんだけど不思議と落ち着く感じの古民家だった。
その後、ヨリドコロからてくてく歩いて長谷寺へ紫陽花を見に行きました。見頃だったので人がかなり多かった。梅雨真っ只中の晴れ間で絶好のチャンスでした。


卍池。
看板も絵がかわいかった。細部まで遊び心もある。
順番待ちののち、紫陽花ロードへ繰り出して行った。



紫陽花とってもきれい。
特に青みのある白が個人的には好みだなあ。一列に並んでぞろぞろ行進しながら眺める感じがシュールだった。色合いが涼やかで見ていて体の火照りがましになるような錯覚を覚えるなど。

長谷寺を後にして、イケメン大仏を見た。

その後は小町通りをゆっくり進んで鶴岡八幡宮へお参りした。ここもすごい人の数だった。


紫陽花の花手水。
惚れ惚れする美しさだなあ。やっぱり水の器の名に相応しく、水に濡れた姿の紫陽花が一番きれいだと思う。鎌倉は紫陽花がほんとうに似合う。

その後、バスに乗ってハウスオブポタリーのアフタヌーンティーへ行ってまいりました。
ナチュラルで優しい雰囲気のかわいい店内。


どのお菓子も愛らしい…!
控えめな甘さだったのでけっこうぱくぱく食べれてしまった。お花の風味が爽やかで優しい、目にも楽しくてずっと眺めていたかった。
ヌン活の楽しさに最近目覚めつつある。ちょっとずつ色んなお菓子をいただけるのが幸せ〜。
いつか自宅で再現できるよう、自作レパートリーを増やしたい所存です。

・最終日
まずは朝食に蕎麦粉のお食事ガレット。もちもちでおいしかった。


そして、小町通りの裏路地にある、osajiが展開している「enso」へ調香体験へ行ってきました。
30種類ほどの香りから、直感で「好き」と感じた香りを選んでいき、自由に組み合わせていく工程。あらかじめ何の香りか名前を知らずに選ぶ。そのあとにその香りの答え合わせのようなものをしていくのですが、多分、名前や効能を知っていたら選んだor除いただろうなと感じるところもあって、「情報」のもつ選択肢の捉え方の影響を改めて知るなどする。
私が最終的に選んだ香りは以下の通り。
・Bergamot 渋橙
・Camphor 楠
・Lavender 薫衣草
・Frankincencense 乳香

これらを何滴いれるか、などを3回ほど試して完成系を決め、ルームスプレーにしてもらう。スモーキーで神秘的な乳香を多めにブレンドしたものを選んだ。
効能的にはストレスや不安を和らげたい系の香りが多く、ぴったりだ…となった(笑)
そして完成した作っていただいたルームスプレーがこちらです↓

友人らが調香した香りも、それぞれ個性がでて三者三様。爽やか系、スパイシー系、フローラル系などなどですごく面白かった。
自分の好きな香りをひたすら選ぶという行為に、五感が研ぎ澄まされていくような…そんな気がした。こういう体験、いいなあ。すごく楽しくて勉強になって、自分の「好き」と向き合えるいい経験になった。


enso、素敵なところでした。
次はレストランで食事もいただきたいです。

鎌倉といえば!の、念願のしらす丼も食べたよ。釜揚げと生しらすの贅沢両盛り。ぺろりと平らげてしまった。

最後は海まで歩いて鎌倉の海を眺めた。泳いでいる人もけっこういた。壮観だ。私たちにはさすがに海で遊ぶ体力はなかった…。

カフェでお茶したのち、東京駅へ、からの新幹線乗り場を目指す。楽しかった女子旅もあっという間に終わっていく。
これからも年一旅行を続けていこうと約束して解散。
自宅に帰ってきて、さっそく作ったルームスプレーをシュッとしてすんすん匂いを嗅いだ。我ながらいい匂いだ、とひとりごちる。

全然違う業界で働いてるし、金銭感覚とか恋愛に対する価値観もばらばらだけど、一緒にいて最高に楽しい友人たち。また次を楽しみに日常をがんばるぞ。


南関東で過ごした二回の週末。地味ながらもこれまでの人生で築いてきた人脈(?)が繋がって色んな人に会えた機会でもあった。やはり都会は楽しいのう…。そして、都会にいると私は破産しちゃう!とも実感した。あまりにも誘惑が多すぎる。

また行くであろう南関東。いつまでも待っててくれい。
南関東で過ごして、新たな旅や日常の喜びのためにもがんばろうと再確認できました。あー楽しかった!

健康で文化的な連休 後編

すっかり時間が経ってしまい今さら!?という感じですが、当人比で盛りだくさんだったGWの日々のことを振り返る日記、後編の記録です。


5月3日(水)
富山県砺波市のチューリップフェアに行った。前日に職場の方に無料招待券をいただいたのだ。なんとなく誘ってみた同じ会社の男の子(歳は私が上だが彼の方が入社が早いので先輩である)が快く同行してくれ、車まで出してくれるということで、ついでにランチやカフェも行こうとトントン拍子で1日の予定が埋まった。
富山県は全国一のチューリップ球根の産地で、県内の4割以上の球根栽培農家が砺波市にあるという。市内の至る所にチューリップを模した看板やらがあって可愛らしかった。





可憐なチューリップたち!なんだか、お上品で眺めているだけで優しい気持ちになる。
とっても良い天気で最高の行楽日和。しかし暑くてチューリップたちに元気がないくらい…(笑)

ぐるーっと敷地内を回って、チューリップをはじめとする花々を愛でた。かなり来客者が多くて、名物コーナーは断念せざるを得なかった。最後に併設されているチューリップ博物館でフォトジェニックな空間を撮影。
このあと古書店兼カフェのお店へ行き、会社の男の子と二時間ほどガチ読書の会。二人で「いい時間だった…」と満足し合って解散した。

5月4日(木)
近所のドトールで勉強でもしようと向かったはいいものの、案の定勉強せずにずっと本を読んでいた。前日に古書店で購入した恩田陸の「球形の季節」。初期の頃の作品だけど、爽やかかつじめっと陰鬱な空気感が共存するところや、的確な言語化能力にはっとさせられるばかり。たまにあるぶん投げるようなラストのまさにそれだったが、個人的にはかなり好みの作品だった。やはり恩田陸の書く高校生はいいぞ…となった。

5月5日(金)
新幹線に乗るために朝から駅までダッシュ。なぜ余裕を持って出られないのだろうか。ギリギリで飛び乗り、大宮からの乗り換えて山形へ向かう。恩田陸ブームが継続中で、旅のお供にエッセイ「隅の風景」を携えてきた。狙いどおり旅欲がむくむく膨らむエッセイでした。やはり恩田陸の価値観が好きだ。
山形駅で無事に友人と合流。高校時代からの親友でお互い地元を離れているため行き来したり、帰省時に会ったりの仲。きちんとした旅行は三回目くらいかな?
まずは蕎麦屋でお昼をいただき、山形県美術館へ行った。絵本「こぐまちゃんとしろくまちゃん」の作者わかやまけん展が開催されていた。かわいくて懐かしくて癒された。

山形駅から旅のメイン目的地である銀山温泉に向かう。一時間以上かかったけどまったく苦じゃないくらいのんびりしたひと時。
そして到着!まさに秘境!!




こじんまりとした集落というかんじ。
千と千尋の神隠しの世界感、という噂を聞きつけてやってきた場所なのでした。初めての地に降り立つこの感覚は本当に特別!
4組限定のお宿に泊まりました。宿のなかにある温泉にゆっくりつかり、山菜がふんだんに使われた食事をいただく。なんて贅沢なのでしょうね…。いつもはシャワーで済ませて適当自炊飯を食べて生きているので、まさにチートデイでした。



夜、少し雨が降るなかをお散歩。
きれいだなあ。この景色を見たかったんだよなあ。まさか本当に来るなんて…。幻想の中にいるような非現実感。ふわふわした高揚感が消えずにひたすらぼーっと眺めていた。映画のなかのワンシーンに混ざりこんだみたいな不思議な時間だった。
宿に戻り、友達と修学旅行の夜みたいにぽつぽつ語り合って早めに就寝。

5月6日(土)
朝風呂したり散歩したりして午前中まで銀山温泉ですごし、次の地仙台へ向かう。これまた長い移動時間だった。電車でいく道は長いこと緑に囲まれていて気分は不思議とすっきり。
仙台到着後は松島海岸へ。夕方頃着いたけどまだお店が空いており、牡蠣やコロッケなどを胃袋に収めることができました。




曇り空だけど圧巻の眺め!さすが日本三景
この長〜い橋がまたミステリアスな気分にさせてくれるのよね。赤が象徴的。
あたりが暗くなるまで松島で過ごし、かわいいおばあちゃんが看板娘のお店で牡蠣丼を食べて仙台へ戻る。石ノ森章太郎の出身地ということで、電車があやかっていた。

この日は安いホテルで部屋が激せまだったけど、友達も私もつつがなく眠れたのでよかった。どこでも寝れるというのもまた才能なのだ。

5月7日(日)
連休最終日。と同時に東北の旅も最終日。
朝はゆっくりしすぎて11時ごろのブランチとなった。フルーツ屋さんでフルーツセットをいただいた。みずみずしくて美味しかった〜。

雨だったので歩くのが億劫になりタクシーに乗って伊達政宗の霊廟へ行った。煌びやかな様相で色男感が醸し出されていた。


雨がしとしとと静かに降り、青葉区を濡らしている。緑が喜んでいるようで、土地の名前にぴったりの景色だった。

そして念願の牛タン!!うまーい!

からのずんだシェイク!おいしいー!

仙台駅でお土産を買って友達と解散。それぞれの帰る場所を目指して反対方向の新幹線に乗る。

こちらはGW前半に行ったミュシャ展で購入した栞。きれい。

用事がないと一歩も外に出ない日ばかりの自分にしては、かなーり濃くて盛りだくさんな連休だった。
九州、北陸、東北を転々としたので日本半周くらいはしてるんではないか?
個人的には初の東北だったのでものすごく楽しかった。食べものおいしいし、人が優しくて…。ぜひまた行きたい。

家でだらけるのも好き。でも旅に出るのも好き。その矛盾しそうな種類の「好き」をうまく混ぜ合わせて「好きな時間」をこれからも過ごしていこうと思う。
ありがとうGW!また来年会おう!

健康で文化的な連休 前編

春が去った爽やかな初夏の季節、世間はゴールデンウィークに突入する。
私も基本的にはカレンダー通りの仕事なので、連休を満喫することができた。自分としては充実した日々を送れたため、そのときの記録を書き起こしてみる。そう、つまりはただの自己満足です。


4月28日(金)
フレックスを使い仕事を少し早く切り上げ、車で最寄りの空港・石川県の小松空港へ向かう。実家のある福岡へ帰省するためだ。無事に空港へ余裕を持って到着したので家族へのお土産を調達したり軽くおにぎりを食べたりして、いざ搭乗。ここで同じ会社の別部署の部長にエンカウントして動揺したりした。小松-福岡は小型の飛行機なのでかなり揺れる。私は酔いやすい体質なので、いつも心を無にして文字などの情報はいれないように努めている。その甲斐あって今回はなんとか酔わずに着陸しました。父が空港でお出迎えをしてくれて、車で実家に帰ったのだった。帰りつき、母のごはんをたくさん食べて移動の疲れが吹き飛ぶ。実家最高〜。ちなみにこれは22時くらいのことである。

4月29日(土)
実家でのんびり起床し、大事な弟分であるうさぎと遊び、お昼には両親と蕎麦を食べに行った。私は天ぷら蕎麦をいただきました。その帰りに九州歴史資料館に寄った。旧石器時代からの福岡の歴史が展示されています。とってもきれいで素敵な施設なんだけど、この日はあんまり人はいなかったな…。警備員のおじさまがなぜかいろいろと解説してくださいました。埴輪とか古墳とかがメインなので、面白いけど興味持ってる人は少ないのかもしれない。

外にいた埴輪のようなものたち。


4月30日(日)
朝から父とスラムダンクの映画を観に行った。長いこと上映してるけどいまだにほぼ満席で凄まじい人気を感じた。しかしながら、その人気に納得の素晴らしさだったのです。私はキャラクター名くらいしか知らないレベルだったのだが、バスケシーンの躍動感、いろんなキャラの個性や立ち位置がわかる上手い構成ですんなりと理解でき、なんならもっと彼らのことを知りたい!!となった。とっても良い作品だった…。父も楽しんでくれて、2人でカフェできゃっきゃと感想言い合った。それにしても宮城リョータさんのことが頭から離れなくて胸が苦しいのですが。推しなんて言うのも烏滸がましいくらい。もしやこれは恋か?

父と別れ、ひとり福岡県美術館で開催されていたミュシャ展へ行った。快晴の大濠公園はランニングに励む人や散歩、ピクニックをする人たちで賑わっていた。活気があっていいですなあ。
ミュシャ展もすっごくよかった。繊細な線と色づかいで、女性の持つ柔らかさや神秘、美しさがこれでもかと放たれていた。神々しい…。




すべて写真OKなのでありがたい。そのためなかなかゆっくり見づらかったけれども。圧倒的才能と美に酔いしれることができた時間になりました。お土産にポストカードや栞を買ってうっとり眺めている。
この後、母の日のプレゼントを母が好きなお茶屋さんで買ったり、自分用の茶碗を物色したりして、学生時代の友人と合流。スパイスを扱うお店でご飯をしておしゃべりに興じた。朝から晩までたくさんのコンテンツを浴びて脳がくらくらするくらい充実した1日になりました。


5月1日(月)
母と太宰府にある九州国立博物館へ向かった。「アール・ヌーヴォーのガラス ガレとドームの自然讃歌」という題目の展示が開催されていた。古代からのガラス工芸の歴史に始まり、近代までの変遷を辿る展示はどれもきれいで、こんなに昔の作品なのかと驚き、とっても興味深かった。



植物や虫などがモチーフになっていて面白い。きれいだけど、その中に自然の中のえぐみのようなものも感じた。これが生命力ってこと?(語彙力の終わった感想)
展示を堪能したあと、母おすすめのカフェでお昼にした。タコライスやパンケーキをたらふく食べて満足感がすごい。家へ帰ってだらだらと一休みし、家族に挨拶してから福岡空港を目指す。次の日は仕事なので職場のある北陸へ戻るのだった…。束の間の帰省はあっという間だ。歳を重ねた祖父母がちっちゃく感じて、なんだか目の奥がつんとする。もっと頻繁に帰ってこようと誓う。小松空港に着いたのは19時半ごろ。そこから車は走らせ、真っ暗な山を超えてようやく一人暮らしの住まいへと帰還した。21時過ぎくらい。普通に疲れた。


5月2日(火)
えらいのできちんと出勤しました。…と言うか、私はメーカー勤務で自社工場は365日朝昼晩いつでも稼働なので、なんとな〜く自分の業務に直接関係ないくせに休みの日にも「今ごろ工場では…」とか考えてしまうのだった。気にしても仕方のないことだけど、現場の方達に敬意は忘れたくない、と思ってる。
ありがたいことに特に大きなトラブルもなく、ほぼ定時くらいで上がれた。前日までのハイなテンションが残っていたのでまっすぐ帰りたくなくなり、そのまま漫画喫茶に寄って名作「あさきゆめみし」の未読の6巻以降を読み込んだ。完成度の高さに震える。別に好きにはなれなかったがなんだか光源氏の晩年にもの悲しくなるなあ。源氏物語のなかでは玉鬘や空蝉のような芯のある女性たちが好きだ…。来年の大河ドラマも楽しみです。
名作と呼ばれる漫画を読みたいムーブに入ってるので、これからも漫喫通いは続きそうだ。



後編に続く。

初めてのひとり旅 伊根町で深呼吸

2022年のGWに、初めてのひとり旅に出た。これは1年以上前のことの備忘録です。

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過去、用事があった際にひとりで遠方に出掛けてついでに観光したり、ということはあったけれど、完全にフリーな状態で行ってみたい場所を自分で見つけ、計画し、実際に実行したのは初めてのことだった。

向かった先は京都府。その中でもメインの場所は北部地域にある伊根町です。

 

1日目、まずは京都へ。サンダーバードに乗って北陸からやってきました。京都のあの独特な空気感に少し緊張したりする。

この日はあいにくの雨でかなり寒く、雨宿りがてらカフェで過ごす時間が多かったな。

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京都に行ったらかなりの確率でよる恵文社さん。相変わらずセンスが良い空間だなあ。すべてのものがおしゃれで魅力的に感じる。端から端までうろうろと本を眺めながら気になる本をチェックして、荷物になると分かりながらも、結局大好きな梨木香歩さんの本を購入しました。ご縁なのでね…。収穫にほくほく。

「つばめ」でランチしたり、「アカツキコーヒー」でキャロットケーキを食べたりした。翌朝も早いので、市内のホテルにチェックインした後は金ローの魔女宅を観ながらさくっと眠りについた。

 

そして2日目。まずは気になっていた進々堂でモーニングをいただく。シンプルだけどこれがいい、トーストもコーヒーもおいしくてぺろり。ちゃっかりおやつ用にとシナモンロールも調達しました。

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さてさて、今回の旅のメイン目的地に出発です。

まずは京都から天橋立まで電車で約2時間。移動は長かったけど、前日とは打って変わって晴れていたのもあり、電車内では春の緑に囲まれながら本を読めた。は〜のんびりリフレッシュ。これはひとりだからできる贅沢な過ごし方だよなあ、と思いました。

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乗り換えで降り立った天橋立駅。少し時間があったのでぶらぶらお散歩した。良い雰囲気で楽しかった。だが肝心の天橋立には行っていない。

 

そしてバスに乗り揺られること1時間。ついに到着しました、憧れの舟屋町に!

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なんて美しい場所なんだろう。うっとり見惚れて、無意識に大きく深呼吸をしていた。

とっても良い天気で爽やかな空気。伊根湾がずっと向こうまで続く開放的な光景。目に飛び込んできたこの景色に、すぐに「ああ、ここに来れてよかった…!」と思ったのでした。

深い青緑の海に、そこに浮かんでいるみたいな家屋群。幻想的なまである。ぐるっと散策しながらひたすらこの青い青い景色を眺めて味わいました。

 

飲食店は少ないのですが、台湾茶が飲めるお店に入って少し休憩。肝心の台湾茶は写真撮るの忘れていたのだけど、店主さんにたっぷり出していただき喉も心も潤った。

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夕方まで伊根町でのんびり過ごして、またしてもバスに乗り天橋立駅へ戻る。宿がとれなかったのである。次に来るときは、絶対に伊根町の宿に泊まりたいなあ。日が沈んだところも、朝日が昇るところも見たかった。

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最終日の3日目。宿泊したホテルの最寄りである峰山駅から再び京都市内へ向かう。小雨だったけど電車を乗り継ぐうちに次第に晴れていった。よかったよかった。少し歩いてお昼ごはんに二条でエスニックなまぜそばを食べた。パクチー大好き。

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その後は烏丸御池を散策したり、雑貨屋でピアスを買ったり、前田珈琲でおやつを食べたりした。苺のタルトかわいい。
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あっという間に帰りの時間が迫りつつある。

自分へのお土産にリンデンバウムのおやつを買った。お店はこぢんまりとしてるけどレトロで可愛くて、対応してくれたおばさまがとってもキュートで素敵だったなあ。ブラウニーはずっしり幸せな重みがします。

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そして京都駅では551を買った。かなり並んだけれど、おいしいのでなんとしてもゲットしたかったのです。初めて551の豚まんを食べたときの衝撃と感動は忘れられない…。無事に甘酢団子とともに購入でき、この日の晩ごはんになりました。

 

サンダーバードに乗り込み、北陸へ帰還。ほぼ「移動」の時間がこの旅の大部分を占めていたのですが、私はこの時間が好きだ!と思った。本を呼んで景色を眺めて、いろいろ考えごとをして…。もちろん友達と一緒なのも楽しいけど、非日常なひとり時間にまた違った味わいを覚えました。内省的でありながら客観的にもなれる、少し不思議な感覚。

今回の旅のおともとなった本は、アガサクリスティの「春にして君を離れ」と、梨木香歩の「春になったら苺を摘みに」の2冊。春繋がりだな?どちらも「旅」が内容に深く関わっていたのも、はまって良かった。「春にして〜」はかなり苦しくてホラーな読後感だったけれども…。

 

きっかけらしいきっかけは特になかったのだけれど…。まだコロナで旅行に行きづらい時勢だったのと、行きたい場所がアクセスに難しかったのとで友人を誘いづらく踏み切ってみた今回のひとり旅。結果としてはとってもいい経験になった。

行きたいと思い、行動さえ起こせば行けてしまう。しかもひとりだと自分のことだけを考えればいいし気楽だ。気になった場所にふらっと寄れるし、ごはんもそのときの気分によって選んで食べれる。

旅って、案外簡単なんだな。簡単だけど、お金も時間もかかるし少し孤独。でも時間とお金を使ったことにまったく後悔はなかったし、むしろ働くモチベーションになった。そして、その孤独は決して辛いものではなくて、むしろ自分と向き合い、何を欲しているのか、何を捨てたいのかしみじみと触れることができる不思議な時間なのだった。これは「春にして〜」を道中に読んだ影響がかなり大きいのだろうが…。

なんだか自分の価値観が柔らかくいい方向にに曲がった気がする。とにかく、充実した良い時間になりました。

 

このひとり旅の満足感に味をしめ、この後も旅に出るこが増えたので、時系列ばらばらになるがまた記録を残していきたい。

 

 

諦めると受け入れるは別腹〜コンプレックスを味わう女〜

私にはコンプレックスがたくさんある。

あげるとキリがないけれど、まず第一に目が一重なこと、第二に中顔面が長いこと(ツイッターの美容垢を覗いて知った概念)、第三に平たい顔族なこと、第四に扱いづらい髪質なこと、第五にetc……。

どうしても鏡を見るとネガティブな気持ちになってしまう。気になるなら整形することも可能だし、それはちっとも悪いことじゃないと思ってるけど、実際に行動に移そうと思うには至らず…。と言うのも、ありがたいことに周りに顔を(少なくとも聞こえる範囲で)とやかく言う人はいなかったし、これまでの人生で顔面の恩恵を受けることはなくとも特別困ったこともなかったし、そして多分そこまで自分に興味がなかったから、と考えている。

でも最近(20代半ば)になって自分をもっとよく見せたい気持ちがぐんぐん芽生えてきた。と言うより自尊心を高めたくなった。社会人になり早数年。コロナ禍で入社し、良くも悪くもマスクで顔を隠して会社内で過ごしてきたので私の素顔を知っている人は意外と少ないのだ。そしてやってくるマスク解禁。マスク外すの嫌だな、ブスが加速するな…と考えた自分に少なからずショックを受けたのです。

あんた、ずっとそのままで生きていって楽しいのか?ぶっちゃけよく魅せたいと思ってるでしょ?

……はい、もっと容姿磨いてよく見られて楽しく生きたいです!

 

例え元のお顔がイマイチでも、正直若さだけで乗り切ってこれた部分がたしかにある。でもその若さという有効期限はもうすぐ切れてしまう。そろそろ自分というコンテンツを、コンプレックス込みで受け入れて、せっかくなら磨かないと勿体ないという気持ちが肥大化しはじめたのだった。

 

そこで手始めに自分の「似合う」を知ろうと各種診断を受けた次第です。その診断結果を言語化して自分の中に落とし込みたく、完全にメモとしてブログにまとめていきます。ほぼネットからの正しいのかどうか分からない情報しかない素人知識しかありませんので、先生が教えてくれたことが全て。

今回診断してもらったのは下記の通りです。すべて同じ先生に見ていただきました。

・骨格

・パーソナルカラー(4分割)

・顔タイプ

ひとつずつ結果を記録してしていきましょう。

 

まずは骨格。

結果はウェーブでした。ただ、腕が長く肩が強めなのでそこはナチュラル要素もありとのこと。自分で思っていたよりお尻や太ももはデカくないらしいので(ということはただの贅肉…)、もっとタイトスカートのようなラインの出るボトムスに挑戦してもよさそう!

ジーンズやタートルネックは似合いづらいみたい。確かに首が短いから埋もれてぎちぎちした感じになっていたなあ。肩幅ゆったりめかつ手首足首を出し、ハリ・艶・とろみなどの素材を意識してアイテムを選ぶべしとのことでした。なるほど、素材ね。ウェーブあるあるの女子アナやお嬢さんスタイルは気が引けるので、参考にしつつ好みのテイストに取り入れていきたい所存です。

 

次にパーソナルカラー。

結果は1stサマー/2ndウィンターとのことで、どブルベでした。ネットの診断や友達からは春っぽいと言われており、それを間に受けていたのでおお!となった。先生曰く、「どう見てもブルベ」だそうで、素人(友達ごめんなさい)視点の怪しさ、いかに自分で自分を分かっていなかったかに苦笑を浮かべるしかなかった。

イエベ系の色を当てると肌がくすむし、顔が消えてのっぺらぼうになって笑ってしまった…。顔が弱すぎる。確かにブルベ系は透明感がアップして雰囲気にマッチしていた。特にサマーの中でも色味の濃さがあると良いみたい。

ブルベ系統の色はメイクに取り込むのは難しそうな印象だったけど、ラベンダー系やローズ系がうまくマッチして大人っぽい雰囲気にしたくれたので挑戦したいなあ。

涼やかなトーンの紫陽花のような儚い女…が好きなので目指しつつ、無理のない範囲で寄せていこう。

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↑※イメージ図 紫陽花

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(↑実際に買ったコスメ。前なら手が伸ばせなかったosajiのうたかた、かわいい)

 

最後に顔タイプ。

世間でも稀にみるthe・薄顔なので、フレッシュ〜ソフトエレガントだと予想しておりましたが結果はやはりソフエレでした(大人×直線・曲線)。その中ではややフェニミン寄りとのこと。これはちょっと嬉しいポイント。

卵型の輪郭に、ちいちゃな目(ここが直線要素)と鼻と口がすっきり余白多めにおさまっております。つまり盛り耐性なしの地味顔…。分かっていたけれども。

ソフエレと言われている有名人の方はもちろん皆さん美しいけど、骨格やバランスが比べるのも烏滸がましいので、参考にはならないのが悲しい現実。

でも、これまでの骨格ウェーブ、PC夏冬という診断との親和性はかなり高いので、そこは助かるなと思いました。シンプルで品のある服、小物、髪型およびメイクがベストってことですね。

 

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実際にメイクもしてもらったよ。イエローの下地が意外と馴染んでびっくり。ツヤより陶器っぽいマットな肌感でラメは小粒にすると吉。アイテム自体はプチプチも併用してすぐに手の届くものばかりでありがたかったです。いつもぼんやり眠そうな顔が、先生が工程を重ねていくごとにはっきり華やかになっていって面白かった!自分だけど、数段階ギアを上げた自分になった!

 

はーーー、イメコン思っていた以上に奥が深い沼だ。自分のコンプレックスを見つめるという、辛くて虚しくて、でも探究心をくすぐられる楽しい沼。

美女を目指してる訳ではない。いや、本音を言えばなれるものなら美女になりたいし、顔でこの世を無双してみたいが。無理なので!

結果だけ並べると平均的で個性のないスペックなのでしょう。でも「似合う」が提示されたことで、もやもやしていた寄せれるイメージ及びなりたいイメージが、輪郭を持って掴めるところまでできだ気がする。そして、服やメイクをみてわくわくする気持ちが湧き上がってきた。イメコンの力を借りて自分で自分の機嫌をとれるくらいのレベルに自尊心は押し上げられた。それは私にとっては大きな進歩なのでした。

 

初対面の方に客観的に分析してもらうのは気恥ずかしいけどありがたくて、とっても勉強になったな。服やメイクを見るのがもっともっと好きになった。でも、基本的にはスペックに囚われすぎずに好きなもの、ときめいたものを身につけるつもり。完全にイメコンに寄せすぎるのもつまらないので。

その中で「似合うテイストはこれ!」だというのが分かっていると、悩んだときに基準になる指標になり自信を持って選択することができそう。

 

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診断結果にこだわり過ぎないと言いつつ、さっそくラベンダーカラーのシャツやマリメッコのアジア限定トートをブルベカラーやん!と購入しておりますが。しっくりくるし可愛い。

物欲が刺激されまくっているので、あれかこれも似合うかも!欲しい!となっている。破産しないようにコントロールしながら楽しんで過ごしていこう。

ありがとう、イメコンという概念。コンプレックスを受け入れつつ、個性として活かせたらという考えにポジティブに転換できたことに感謝しています。自分らしさを楽しむぞ。