オーロラのカーテンをめくる

きままにひとりごと

健康で文化的な連休 前編

春が去った爽やかな初夏の季節、世間はゴールデンウィークに突入する。
私も基本的にはカレンダー通りの仕事なので、連休を満喫することができた。自分としては充実した日々を送れたため、そのときの記録を書き起こしてみる。そう、つまりはただの自己満足です。


4月28日(金)
フレックスを使い仕事を少し早く切り上げ、車で最寄りの空港・石川県の小松空港へ向かう。実家のある福岡へ帰省するためだ。無事に空港へ余裕を持って到着したので家族へのお土産を調達したり軽くおにぎりを食べたりして、いざ搭乗。ここで同じ会社の別部署の部長にエンカウントして動揺したりした。小松-福岡は小型の飛行機なのでかなり揺れる。私は酔いやすい体質なので、いつも心を無にして文字などの情報はいれないように努めている。その甲斐あって今回はなんとか酔わずに着陸しました。父が空港でお出迎えをしてくれて、車で実家に帰ったのだった。帰りつき、母のごはんをたくさん食べて移動の疲れが吹き飛ぶ。実家最高〜。ちなみにこれは22時くらいのことである。

4月29日(土)
実家でのんびり起床し、大事な弟分であるうさぎと遊び、お昼には両親と蕎麦を食べに行った。私は天ぷら蕎麦をいただきました。その帰りに九州歴史資料館に寄った。旧石器時代からの福岡の歴史が展示されています。とってもきれいで素敵な施設なんだけど、この日はあんまり人はいなかったな…。警備員のおじさまがなぜかいろいろと解説してくださいました。埴輪とか古墳とかがメインなので、面白いけど興味持ってる人は少ないのかもしれない。

外にいた埴輪のようなものたち。


4月30日(日)
朝から父とスラムダンクの映画を観に行った。長いこと上映してるけどいまだにほぼ満席で凄まじい人気を感じた。しかしながら、その人気に納得の素晴らしさだったのです。私はキャラクター名くらいしか知らないレベルだったのだが、バスケシーンの躍動感、いろんなキャラの個性や立ち位置がわかる上手い構成ですんなりと理解でき、なんならもっと彼らのことを知りたい!!となった。とっても良い作品だった…。父も楽しんでくれて、2人でカフェできゃっきゃと感想言い合った。それにしても宮城リョータさんのことが頭から離れなくて胸が苦しいのですが。推しなんて言うのも烏滸がましいくらい。もしやこれは恋か?

父と別れ、ひとり福岡県美術館で開催されていたミュシャ展へ行った。快晴の大濠公園はランニングに励む人や散歩、ピクニックをする人たちで賑わっていた。活気があっていいですなあ。
ミュシャ展もすっごくよかった。繊細な線と色づかいで、女性の持つ柔らかさや神秘、美しさがこれでもかと放たれていた。神々しい…。




すべて写真OKなのでありがたい。そのためなかなかゆっくり見づらかったけれども。圧倒的才能と美に酔いしれることができた時間になりました。お土産にポストカードや栞を買ってうっとり眺めている。
この後、母の日のプレゼントを母が好きなお茶屋さんで買ったり、自分用の茶碗を物色したりして、学生時代の友人と合流。スパイスを扱うお店でご飯をしておしゃべりに興じた。朝から晩までたくさんのコンテンツを浴びて脳がくらくらするくらい充実した1日になりました。


5月1日(月)
母と太宰府にある九州国立博物館へ向かった。「アール・ヌーヴォーのガラス ガレとドームの自然讃歌」という題目の展示が開催されていた。古代からのガラス工芸の歴史に始まり、近代までの変遷を辿る展示はどれもきれいで、こんなに昔の作品なのかと驚き、とっても興味深かった。



植物や虫などがモチーフになっていて面白い。きれいだけど、その中に自然の中のえぐみのようなものも感じた。これが生命力ってこと?(語彙力の終わった感想)
展示を堪能したあと、母おすすめのカフェでお昼にした。タコライスやパンケーキをたらふく食べて満足感がすごい。家へ帰ってだらだらと一休みし、家族に挨拶してから福岡空港を目指す。次の日は仕事なので職場のある北陸へ戻るのだった…。束の間の帰省はあっという間だ。歳を重ねた祖父母がちっちゃく感じて、なんだか目の奥がつんとする。もっと頻繁に帰ってこようと誓う。小松空港に着いたのは19時半ごろ。そこから車は走らせ、真っ暗な山を超えてようやく一人暮らしの住まいへと帰還した。21時過ぎくらい。普通に疲れた。


5月2日(火)
えらいのできちんと出勤しました。…と言うか、私はメーカー勤務で自社工場は365日朝昼晩いつでも稼働なので、なんとな〜く自分の業務に直接関係ないくせに休みの日にも「今ごろ工場では…」とか考えてしまうのだった。気にしても仕方のないことだけど、現場の方達に敬意は忘れたくない、と思ってる。
ありがたいことに特に大きなトラブルもなく、ほぼ定時くらいで上がれた。前日までのハイなテンションが残っていたのでまっすぐ帰りたくなくなり、そのまま漫画喫茶に寄って名作「あさきゆめみし」の未読の6巻以降を読み込んだ。完成度の高さに震える。別に好きにはなれなかったがなんだか光源氏の晩年にもの悲しくなるなあ。源氏物語のなかでは玉鬘や空蝉のような芯のある女性たちが好きだ…。来年の大河ドラマも楽しみです。
名作と呼ばれる漫画を読みたいムーブに入ってるので、これからも漫喫通いは続きそうだ。



後編に続く。